
現実色と記憶色|北鎌倉スナップで比較した富士フイルムの色について考察してみた
【フィルムシミュレーション アスティアの写真】
2026年6月、鎌倉の明月院に行ってきました。
FUJIFILM X-M5 と Viltrox 9mm f2.8 air のレビューを兼ねてです。
その時のレビューです。
自撮り撮影がメインだったのでそのほとんどがフィルムシミュレーション Pro-Neg Hi で撮っていました。
そのあと ASTIA (アスティア)に切り替えてアジサイや風景を撮りました。(切り替えた理由は下記参照)
(以下の写真はすべてViltrox 9mmで撮っています。)
その時の写真です。

【現実色と記憶色】
「現実色」と「記憶色」という言葉があります。
色彩学や写真界隈で使われる言葉です。
以下の「現実色」と「記憶色」は色彩学上の厳密な意味ではなく、私なりの解釈です。
[私的な現実色と記憶色]
最近、心の中に残った思い出の風景を思い返すことが多いわたし。
その風景の映像は”白”が多いというか”光”に満ち溢れていて、なんとなく”柔らかい”ように感じます。
夏休み、田舎の海で過ごした子供の頃の思い出は特にそう感じます。
季節が夏&海なので余計に”白”と”光”が多く感じるのかもしれません。
(でも海の”青”はあまり記憶に残っていません)
理由として
・記憶は正確な記憶ではなく感情と結びついて再構築される
・そして楽しかった出来事や大切な時間はポジティブな感情となり明るいイメージと結びつきやすい
・さらに、年月とともに輪郭のシャープネス、色彩が失われ全体が柔らかい感じになりやすい
ことが挙げられます。
以上の理由から得られる色が私的「記憶色」だとすると
一方で
・その場に実際に存在した色
・カメラが記録した色
・情報量としての色が多く、彩度やコントラストも高く見た目に近い
というのが私的「現実色」といえるでしょうか。
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【FUJIFILMのフィルムシミュレーションの現実色・記憶色】
”色”といえば富士フイルムのデジカメのフィルムシミュレーションです。
このフィルムシミュレーションを同じように現実色と記憶色に分けると次のように分類されるでしょうか。
現実色
プロビア
ベルビア
アスティア
リアラエース
プロネガ・ハイ
記憶色
クラシッククローム
クラシックネガ
ノスタルジックネガ
自撮り撮影の多いわたし、使うフィルムシミュレーションはプロネガ・ハイ(PRO Neg.Hi)とプロビアがほとんどです。
明月院のアジサイは「明月院ブルー」と呼ばれる水色っぽいブルーが特徴です。
私が試した中では、プロビアやベルビアよりもアスティアの方が明月院ブルーに近く感じました。
と、ここで最初のアスティアで撮った場所をクラシック・ネガで撮り直した写真を出してみます。
ここまで引っ張ったのは現実色の写真を見た後、時間を少しでも置いて見てほしかったからです。
細かい所の描写・色は置いといて、注目はアジサイの葉や花(正式にはガク)の色です。
くすんだ褪色感のある色が顕著になっています。
実際に撮ってから数日経った今、アスティアの写真と比べた場合クラシック・ネガの写真の方が落ち着くというかしっくりくる感じがするから不思議です。
この色の出方は最近わたしが育てたビオラの赤で好きになったアンティークカラーにとても近いです。
なぜ最近アンティークカラーに惹かれるのか気になっていました。
それは単なるレトロな色ではなく、私の中の記憶色に近かったからなのかもしれません。
クラシックネガを見ていると、年月とともに輪郭や色彩が少しずつ薄れた私の記憶の風景を見ているような気がしました。
クラシック・ネガでのスナップ
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【まとめ】
FUJIFILMのカメラを使い始めの頃
肝であるフィルムシミュレーションの記憶色はあまり趣味でなくほとんど使っていませんでした。
しかしフィルムシミュレーションの「現実色」と「記憶色」を同時に記録しておくと、後々見返した時の「写真の楽しみ」が増えるような気がしました。
まあ、フィルムシミュレーションをとっかえひっかえ切り替えて使うのは実際には大変ですけどw。







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