プラタナスの並木道~その1~
秋も深まり、街路樹もキレイに紅葉するシーズンになりました。
新宿御苑のプラタナス並木です Nov/2017
山々や寺社仏閣を彩る、もみじ、カエデ、ブナ等の紅葉はもちろん好きです。
しかし、日常生活の中で、季節の移り変わりをダイナミックに告げてくれる街路樹の紅葉も、わたしは好きです。
中でもイチョウ、メタセコイア、プラタナスは好きです。
イチョウは日本を代表する紅葉街路樹です。
ネットのSNSを見ると、真っ黄色に紅葉したイチョウの画像をよく見ます。
実際、クルマで都内を走ってみると黄色くなったイチョウをよく見かけます。
もう冬が近いなぁと思わせてくれます。
わたしは八王子甲州街道(国道20号線)のイチョウ並木が結構好きです。
その並木道の長さが4Kmに及ぶというのがスゴイです。
イチョウ並木は関東では
秩父ミューズパーク、立川記念公園、明治神宮外苑
など有名どころはいくつもあります。
しかし、これほどの長距離に及ぶイチョウ並木は甲州街道が随一だと思います。
最近ではメタセコイアも好きです。
メタセコイアは滋賀県のマキノ高原の並木道で有名になりました。
画像を見ると並木道の素晴らしさが傑出しています。
ぜひ木だけでも実物を見てみたいなぁと思っていました。
ところがわたしがよく通る近くの公園に4本だけ植栽されているのを発見。
木には「メタセコイア」と大きく書かれたプレートが!!
久しぶりに「灯台下暗し」のことわざをを、思い出させてくれた木でした(汗)。
レンガ色の紅葉はキレイです。
それにも増して新緑もとても美しい木です。
さて、最後のプラタナスについてです。
わたしがこのプラタナスとその並木道が好きな理由
以下はその考察です。
【街路樹としてのプラタナス】
【低い認識度】
プラタナス?
あー新宿御苑に植えられているやつでしょ?
というのが、特に、首都圏に住む人の認識かもしれません。
ただ、イチョウほどではありませんが、プラタナスもよく観察すると街路樹として、結構多く植栽されているのがわかります。
実は、
東京都を通る国道に限れば、イチョウの次に多く植栽されているのがプラタナスです。
都内全体では3万本以上のプラタナスが植えられています。
(東京都の街路樹データより)
迷彩柄の樹皮をした街路樹といえばおわかりになるでしょうか。
下の画像は新宿御苑のプラタナスです。
外国人がいれば日本の風景ではなくなるでしょう。
そのぐらいの雰囲気です。
わたしが行ったときもインスタピープルさんたちが食らいついてました(汗)
見事な迷彩柄ですね@新宿御苑
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【目立たない理由】
それほど植栽されているにもかかわらず、しかしその紅葉はイチョウほどには目立ちません。
都内の街道の街路樹は、車道や歩道の上部空間に張り巡らされている送電線や街並みや街道の狭さを考慮して、樹形を常に小さくなるように強剪定されています
それでもイチョウが目立つのは、色が鮮やかであることに加え、一本の木に対する葉の密度が高く、樹形が小さくても葉が多いからです。
一方、プラタナスの場合です。
まずは下の紅葉したプラタナスの並木道の実態画像を見てください。
有名な新宿御苑のプラタナスの並木道です
プラタナスの葉は非常に大きいです。
そのためプラタナスの落ち葉が積もると、人の足首が見えなくなるほどの嵩高さになります。
これが都内の狭い歩道や車道に降り積もった場合、もはや交通に支障がでるレベルなのは想像に難しくありません。
(落ち葉の後始末も大変と思われます。
公園内に多く植栽されない理由もわかります。)
プラタナスの並木道@新宿御苑
そのため街路樹のプラタナスは、葉を多くつけないようにと、イチョウより強剪定されている可能性が高いです。
さらにプラタナスの葉の密度はイチョウより低くいので、イチョウより葉の量が少ないです。
葉の密度が低い上に、強剪定された街路樹のプラタナスは、紅葉すべき葉の量が少なくなっています。
落葉が少しでも進むと一気に枯木化してしまいます。
秋の夜にあまり気温の下がらない都会独特の気候のせいもあって、紅葉の色も派手さがありません。
これがプラタナスが、そしてその紅葉がイマイチ目立たない原因です。
【でもそんなところが・・・・】
本来はとても美しい樹形で街を彩るプラタナスです。
ネットでヨーロッパの街道や公園内の並木道のプラタナスを見ると、その実力は特Aクラスと言っても過言ではないでしょう。
しかし日本の都会事情・交通事情によって、その実力・魅力を発揮できていません。
この状況を色々思い合わせると・・・・・・
わたしは日本で頑張るプラタナスを好きに、
そして陰ながら応援せずにはいられないのです。(^^)
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