【G9pro】SILKYPIX Developer Studio SE レビュー
【現像ソフトウェア】
デジカメが取り扱う画像のファイル形式には、RAWとJPEGがあります。
レンズを通った映像はセンサーで受光されます。
そのときの画像データがRAWです。
RAWは”生データ”状態なので映像として見ることができません。
RAW現像ソフトウェアを通すことで映像として見ることができます。
デジカメは元々備えているので、液晶画面等でRAWファイルの大まかな映像を見ることができます。
また、ソフトをインストールすることでパソコンでも映像を見ることができます。
そのRAWを「好みの画像」に調整して、視覚に汎用性をもたせた画像に”現像”したのがJpegとなります。
【オリンパス】
現像ソフトといえばPhotoshopが有名です。
が、各カメラメーカーも独自の現像ソフトを用意しています。
オリンパスの現像ソフトは「Olympus Viewer」です。
オリンパスビューワーは、現像ソフトとしては、最低限の仕事しかできないという印象です。
しかし、RAWファイルにアートフィルターを適用して現像してくれるという機能があります。
アートフィルターというのは、オリンパスが用意した数種類のエフェクト効果のことです。
撮影後、この数種類のエフェクトをRAWファイルに適応させて、最適なエフェクトで現像できるわけです。
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【パナソニック】
パナソニックも現像ソフトを用意しています。
しかしオリジナルではありません。
市川ソフトラボラトリーの「SILKYPIX Developer Studio SE」です。
市川ソフトラボラトリーのHPからダウンロードして使います。
現像する際のコントロール幅は「Olympus Viewer」よりも広く、より本格的な現像ができます。
しかし、残念なところがあります。
パナソニックのデジカメも、オリンパスのアートフィルター的なエフェクト(クリエイティブコントロール)を備えています。
しかしこのSILKYPIXは、RAWファイルに、これらのエフェクトを適用させて現像することができません。
SILKYPIXのテイストパラメータとして、
スーパーニュートラル、ファインストリート、風景、ノスタルジックトイカメラ、レッドエンハンサー、ポートレート、青空、夕焼け、セピア、インスタントフィルム
と
G9proのフォトスタイルの画作りはできます。
エフェクトのかかった映像を得たい場合、それはシャッターを押す前に設定しなければなりません。
操作方法としては、
- 撮影ファイル設定をJpegもしくはJpeg+RAWに設定
- モードダイヤルをクリエイティブコントロールにしてエフェクトを選ぶ
- シャッターを押す
ということになります。
つまりJpegで保存する場合のみ、カメラ内でエフェクトをかけることができるという仕様です。
ただ、後になって、もし意図しないエフェクトだった場合、そのJpeg画像からは、エフェクトを外すことができないのが欠点となります。
それを回避するのが、操作1.のJpeg+RAWに設定して撮影するという方法です。
それを回避するには、クリエイティブコントロールモード以外のモードを選び、メニューの中の”フィルター設定”からエフェクトを選んで撮影します。
クオリティはJpeg+RAWに設定します。
この方法では、エフェクトが適応されたJpegファイルとRAWファイルの両方のファイルがメモリーカードに保存されます。
エフェクトのかかっていない元の画像は、そのRAWファイルから現像して得ることができます。
実際、Jpeg+RAWで撮影して、JpegにG9の高機能な設定を施して、RAWはバックアップとして扱うという人が多いみたいです。
エフェクトを使いたい場合、オリンパスのデジカメ+オリンパスビューワーのように、
「とりあえずRAWで撮っておいて、あとでエフェクトを色々試してみましょう」
という安楽な撮り方ができないのは、とても残念なところでした。
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【まとめ】
インスタグラムやスマホで人気のエフェクトとして、ローファイ系エフェクトがあります。
ちょっと古い、レトロ感のある、フィルム撮影のような感じになるエフェクトです。
先述のクリエイティブコントロールには、ローファイ系エフェクトが、レトロ、オールドデイズ、トイフォト、トイポップと揃っています。
これらのエフェクトに適した被写体に遭遇したとき、数あるエフェクトの中から一つ選んで撮影するというのは、私にはたぶん・・・というかきっと無理です。
エフェクトを全部適応させて、その中から気に入ったのを選んでみたいです。
今回、G9proで撮影後、いざ現像というときになって、この”パナソニックーSILKYPIX仕様”に気づきました。
私はパソコンの前で真っ白になってしまいました(^m^;)
ま、事前に調べとけ、ということなのでしょうが。
このあたり、なんとかしてもらえないでしょうか。
そもそも、このSILKYPIXのことや現像のことは、直接的に取扱説明書(全113ページ)に書いてありません。
最後のほうのP88に、[写真や動画をパソコンに残す]という項目で、ちょっとだけ出てきます。
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