武蔵野の雑木林

2018年12月17日埼玉県の秘密

埼玉県の中央部から東部にかけて、関東平野の平地が広がっています。
この平地は武蔵野と呼ばれています。

【残される里山】

ずっと以前には、その武蔵野の地に、ススキが生い茂る原野とクヌギやナラの雑木林が広がっていました。

開発によって、原野はそのほとんどは姿を消してしまいました。
一方の雑木林のほうは、特に埼玉県の中央部から南部にかけて、所々に残されています。

雑木林から薪や落ち葉から堆肥を得るという必要性があったということもあります。

ここ20年ほどは、ナショナルトラスト運動でこれら雑木林を守ろう・残そうとしています。
宮崎駿監督の「となりのトトロ」の影響が大きいです。
映画で描かれた美しい里山の風景が、この武蔵野の里山をモデルとしていたからです。

【豊かな雑木林】

晩秋の武蔵野の雑木林です。
左奥に見える白いものは農家のビニール栽培です。

素朴な感じの紅葉が美しいです。
冬の日差しが斜めから差し込んでいます。
その陽射が降り注ぐその地面に注目です。

冬枯れしているとはいえ、下草が少ない印象があります。
人の手が入って整備されているからです。
そのため荒れた感じがありません。
まるで公園のようです

帰りがけに、落ち葉をかき集めて、軽トラックに積んでいる農家の人(らしい)をみました。
下草を整理しているから、落ち葉もかき集めやすいのでしょう。

薪を取ったあとの朽木が、
近くの農家には堆肥が、
豊富ということはカブトムシやクワガタムシがたくさんいることでしょう。
樹木の周りに雑草が少ないというのも彼らには好都合です。
どんぐりも豊富なので野ネズミ、野鳥も集まるでしょう。

写真を撮りながらこれら雑木林の豊かさを想像しちゃいます。

散歩できる雑木林、とてもステキです。

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追記です

【村上春樹さんの描写】

村上春樹さんの小節「1973年のピンボール」に武蔵野の森林についての描写がでてきます。

日曜日には僕たちは一時間ばかりかけて植物園まで歩き、椚林の中でしいたけとほうれん草のサンドウィッチを食べた。

雨上がりの雑木林には湿った落ち葉の匂いが漂い、夕暮れの光が幾筋か射しこんで、地面にまだらの模様を描く。
雑木林をぬける小径の上の何話かの鳥がはしるように横切る。

雑木林の表情をステキに捉えてます。
村上さんの大学在学中の体験なのでしょう。

【やっぱり秋です】

今年(2019)は紅葉の進みが遅く、12月の半ばで真っ盛りになりました。

一瞬の静寂ととても心地良いです。

武蔵野の森林は平地で、この場所は民家も近いので、歩いても安全で疲れないのがイイところです。

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