埼玉県の観光事情

2019年1月16日埼玉県の秘密埼玉県の色々な事情

 

【観光の主役は海と山】

”海”から様々なインスピレーションを得る
アーティストの方々っていますよね。

海をテーマとした絵画やポップソングはとても多いです。

わたしも”海”に憧れや幻想というものは多少あります。
でもリアルな海にはそれほど関心はありません。

夏の海はむしろ嫌いなほうです。

じめっと肌に纏わりつく空気。
髪の毛はすぐ潮でベタベタするし、
サンダルはすぐ砂を噛んで素足が痛くなるし、
日差しが強くて肌がすぐ真っ赤になってしまいます。
そもそもあの人混みがもうダメです。

ただ、

去年(2016)5月に新潟市の海岸に、
用事のついでにたまたま寄ったときがあったのです。
そのときの海はとてもよかったです。


その時撮った写真です

人がほとんどいなかったこと。
それから夏と違い空気の湿度が低くとても清々しく感じられました。
なにより坂を登りきったところで突然目の前に広がる水平線。
その開放感が素晴らしかったのです。
この開放感はどこの海でも体感できるものです。

これと同じような感覚は長野県で3度ほど体験したことがあります。

志賀高原、蓼科車山、清里高原R141号線です。
いずれも夏の高山、高原です。

蒸し暑い関東から行くとまるで別世界のような空気感。
そして360度開ける天空からの大展望。

林間学校や夏合宿で行ったところです。
わたしはトイレ問題や夜に出てくる虫問題で
基本的にこの手のアウトドアは苦手です。(汗)
しかしこの抜けの良い眺望、開放感はスゴイ!!と思わせてくれました。

海、高山、どちらからも得られる
この”やっぱりイイなぁ”と思わせる開放感。
効率の良い息抜きの場所として、
親しい友だちや家族と思い出を共有したくなる観光地として
リピートしたくなりますよね。

【埼玉県の観光事情】

そしてわたしの住む埼玉県です。
ここからが本題です。

以前の日記で埼玉県の周辺には
色々観光地は存在することは書きましたが
埼玉県にはこの海、高山がありません。

それは、人が気持ちよくなれる、
開放的な気分になれる、
非日常を体験できる、
ところがほぼ皆無であるということです。

そこが残念といえば残念なのですが・・・・
(県民は本音ではそんなに残念に思っていないというのは
”埼玉県民の観光事情”で書いた通りです)

 

【穴場を探す楽しみ】

しかしそんな観光最底辺の埼玉県だからこそ
「これはスゴイ!!」と思わせてくれるところを
もしも・・・、もしも発見した日には
感動すること間違いなしです。(笑)

去年の11月、そんなプチ感動をわたしは秩父にて体験しました。

 

雲海に沈む秩父市街です。
奥の一番高い山が武甲山です。

ネット情報で、毎年11月頃、雨が降った翌日の早朝、
よく晴れて冷え込み、風が無い場合のみ
秩父でよく見られる光景とのこと。

あまり期待しないで行っただけに
「え~~なにこれスゴイ!!」とちょっと感動してしまいました。

太陽が高くなり雲海の量が減ってくると
秩父市の荒川にかかるハープ橋の巨大な橋脚の上部が出てきて
さらに幻想的な光景になります。

 

実は埼玉県には上記の秩父市の雲海のように
「埼玉にもこんなところがあったんだ~」
といったところが結構あるのです。

初めて見た時の
中津川渓谷の紅葉、
羊山公園の芝桜、
東秩父の虎山千本桜、
はまさにそんな感じでした。
桜に関しては隠れた名所はそこら中に点在しています。

ただ、他と比べて
スケールが小さく一年を通じてスゴイ!というところがないのが
埼玉県の観光事情と言えるでしょう。

一年中楽しめるのは
秩父の寺社めぐり、
川越の蔵造りの町並み、
大宮の鉄道博物館、
東武動物公園、
ぐらいでしょうか。

マニアックですが
秩父山地に張り巡らされた峠道(秩父グリーンライン)も
春から秋楽しめます。

 

【まず山を蘇らせよう】

ここでわたしからの提案です

秩父グリーンラインを走ってみて気づくのは
秩父山地はスギやヒノキといった
植林された針葉樹林が特に多いということです。
だらけといっても過言ではありません。
常緑の針葉樹林は夏でもあまり鳥やセミの声も聞かれず
雰囲気もなんとなく暗く
死んだ森という感じすらします。

工業資材として採算の取れない、さらに
花粉症の原因であるスギ、ヒノキはこの際すべて引っこ抜いて
秩父山地全域にヤマザクラ
最も自然豊かで美しい広葉樹林を形成すると言われるブナの木、
紅葉の美しいカエデを植えまくって
関東の白神山地
もしくは
関東の吉野山
(秩父の美の山公園がそう呼ばれていますがもっと巨大なものを目指します)
と形容されるような巨大な”森”を
無理やり作ってしまうというのはどうでしょう(笑)。

山の保水力も高まり、春から秋にかけて観光客も倍増。
関東のみなさまの花粉症も改善し
ついでに埼玉県も潤うという一石四鳥だと思うのです。

 

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