埼玉県民の観光事情
【魅力度ランキング】
ブランド総合研究所というところが毎年行っている
47都道府県別魅力度ランキングというものがあります。
1000の市区町村と
47都道府県の消費者を対象に
魅力度、認知度、地域イメージ、観光意欲度、産品の購入意欲度、訪問経験といった77項目について、インターネット調査してランキングを決めているそうです。
じつにおせっかいなランキングです。
しかしネットの掲示板等では、結構盛り上がるニュースなので、わたしも結果は結構気にしたり楽しみだったりします。
ちなみに、わたしの住んでる埼玉県は、だいたい下位に沈んでいることが多いです。
以下は過去五年間の順位です。
2016年 39位
2015年 46位
2014年 42位
2013年 45位
2012年 40位
ランドマークとなる観光名所、歴史資産があれば、上位に来るこのランキング。
そんな中で、
海がない、山もない、大きな湖もない、歴史も浅いという埼玉県です。
県民のわたしでも、この結果には納得します。
【埼玉県の観光名所?】
ここで県外の人にも解っていただけると思われる、埼玉県の観光名所を思いつくまま上げてみましょう。
- 秩父地方(長瀞、三峯神社)
- 川越市の蔵造りの町並み
- さいたま市の鉄道博物館、スーパーアリーナ
あとはアニメファン限定でいくつかのアニメの聖地(汗)
やっぱりランドマークとなるようなコンテンツがありません。
リピートで何回も訪れたいというところではないです。
関東から遠く離れたところに住んでいらっしゃる人には、”聞いたことすら無い”というレベルなのではないでしょうか。
秩父・羊山公園の芝桜です。
このように
他県に比べて、特に観光資源の絶対数が少ないなぁと
埼玉県民ならだれもが認識しているのが現実です。
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【圧倒的な優位性】
では埼玉県民は観光資源の少なさを悲観しているのか?
・・・・といえばそうでもないように思われます。
むしろ自虐ネタとして楽しんでいるフシさえあります。
それはなぜでしょう?
下の関東、甲信地方の地図を御覧ください。
観光地がプロットしてあります。
円は埼玉の中心部から半径約100Km
A 栃木県 日光および奥日光
B 群馬県 水上、草津の温泉群
C 長野県 軽井沢
D 長野県 八ヶ岳とその周辺
E 山梨県、静岡県 富士山と富士五湖
F 神奈川県、静岡県 箱根、熱海、伊東、湯河原温泉郡
G 神奈川県 湘南、鎌倉
H 神奈川県 横浜
I 東京都、千葉県 東京23区、東京ディズニーリゾート
この地図から分かる通り、
日本人なら誰でも知ってる、名だたる国際観光地が埼玉県を中心にして、片道100km圏の比較的近場に点在しています。
たしかに自県に観光名所はないかもしれません。
しかし埼玉県民は時間に余裕をもって、これらの超メジャーな観光地の日帰り観光を手軽に楽しめちゃうのです。
たとえランキングで下位になろうとも
それを自虐ネタとして受け入れられるのは
埼玉県民が
観光地の選択性の幅広さと、
アクセスの良さを享受できる優位性を
密かに感じているからと思われます。
これが埼玉”県民”の観光事情と申せましょう。
近年、
東北自動車道、関越自動車道、中央自動車道、東名高速道、湘南茅ヶ崎
までが圏央道で繋がったことで
埼玉県から各観光地まで
より手軽に行けるようになりました。
圏央道が全線開通すれば、常磐自動車道、東関道とも繋がり
週末の休日には
埼玉県民が関東全域に出没するようになるかもしれません(笑)
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