初心者のための株式投資7~選んではいけない株2~
株式投資で成功するには「株を安く買って高く売る」ことです。
(実際、こんなことはまずできませんw)
【バリュー投資】
上記のように、割安株に投資するスタイルはバリュー(割安株)投資といわれます。
その割安株を見つけるのによく使われるのが、PBRとPERという指標です。
[PBR]
PBR=株価/BPS(一株あたりの純資産)
で算出されます。
企業が保有する資産との比較で現状の株価の割安度を判断します。
PBRが3倍なら株価はBPSの3倍に達していることになります。
PBRが1倍以下なら株価はBPSと同等もしくはそれ以下の割安株となります
[PER]
PER=株価/EPS(EPS=純利益/発行済株式数)
で算出されます。
企業の年間収益力と株価を対比させた数値です。
PERが3倍なら今後3年間の収益を先取りした株価になっているということです。
PERが低倍率であるほど、利益に対して割安であると判断されます。
以上の指標はヤフーファイナンスの株式ランキングの高PBR低PBR、高PER低PERをクリックするとスクリーニングできます。
これらの指標の低い倍率(低PBR、低PER)の株が割安株ということになります。
割安株に投資することの利点は、株価がそれ以上下がるリスクが少ないということです。
もちろん企業の不祥事や地政学的なアクシデントがなければの話です。
しかし重要な注意点があります。
スポンサーリンク
【バリュー投資の落とし穴】
注意したいのは「なぜその企業の株価は割安なのか」ということです。
前回のブログのように
経営陣、経営環境が悪い企業である
また過去に不祥事があったなどの理由で市場から放置されている、
という可能性を想像しなければなりません。
また、このような企業は収益力が低い場合が多いです。
それは配当金額に直結します。
このような株を長期保有しても株主の利益にはなりません。
ウォーレン・バフェットさんは次のように言ってます。
『時間をかけることは、優れたビジネスにとってはプラスに働くが、普通のビジネスにとってはマイナスなのだ』
投資を行うときは市場アナリストや証券アナリストではなく、ビジネスアナリストでなければならないとするバフェットさんらしいお言葉です。
【まとめ】
バフェットさんも初期の頃、企業買収でのバリュー投資で失敗を重ねたようです。
バークシャーをはじめ、ホックスチャイルドコーン、ダイバーシファイドリテーリングといった企業買収ではいわゆる”損切り”もしています。
そして
『要するに、収益力の低い企業を安価で買うよりも、素晴らしい会社をそれなりの値段であっても購入するほうがよいということだ』
という結論に達したようです。
これが株式投資にも当てはまる結論のような気がします。
素晴らしい会社の株には株式分割の可能性もあります。
それでも前述の『低PBR』や『低PER』の指標を利用したいというときは、スクリーニング後に
- 配当利回り
- 自己資本比率
- 株主資本利益率
をチェック。
そして最後にその企業の名前は、”一度でも耳にしたことがある企業か”で選択することをオススメします。
全然聞いたことのない企業の株は絶対持ち続けられません。
投資は自己責任です。無理のないようにしてくださいね。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません