初心者のための株式投資6~選んではいけない株1~
株式銘柄には近づいてはいけない、手を出さないほうがいい株があります。
【経営陣・経営環境から判断する】
経験的に以下のような経営環境の企業は避けたほうがいいと思われます。
- 経営者がマスメディアによく登場する(カリスマ・ワンマン)
- 一人の経営者(創業者)がずっと居座っている
- 経営陣に同じ名字の人が数人いる
- 経営陣に天下りの人が多い
- 経営陣に会長や名誉会長、相談役等役員数が多い
ライブドア、タカタ、日産自動車は1.2.です。
優れた経営者が新たなビジネスを切り開いたり、経営が悪化した企業を強いリーダーシップをもって立て直す
など、カリスマ的な経営者が悪いということではありません。
しかし、メディアに取り上げられ持ち上げられたりすることで、時として独善的にも陥りやすい面も内包していると言えます。
またタカタは典型的な経営者一族によるオーナー経営です。
四季報を見たわけではないのですが、たぶん3.の状況だったのでしょう。
これもオーナー企業が悪い、というわけではないのですが、企業の規模が大きくなると意思疎通や情報共有がうまくいかなくなる場合が見受けられます。
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また、2010年に破綻したJALの場合です。
JALは同時多発テロ事件以降、航空業界が厳しい経営を強いられている中、日本エアシステムとの合併によって、運用コスト・従業員・賃金といった面でのリストラは進めてはいました。
しかし路線・企業年金等のリストラは進みませんでした。
もともと空港を含めた日本の航空業界は、国主導による半官半民の体制で始まっています。
官僚の天下り先になっていただろうことは容易に想像できます。
こういう人たちは社内融和や天下り人事の確保を優先し、ことなかれ主義になりがちです。
新しくできた空港への就航廃止や企業年金削減といった聖域には手を出すことはなかったのでしょう。
そんな中、リーマンショックでトドメを刺されました。
4.の経営陣の詳しい経歴は年次報告&株式総会招集通知書で確認できます。
5.は要するに、閑職が多い企業は無駄な報酬がどんどん出ていってしまうということです。
【まとめ】
上記のような経営環境が悪い、もしくは経営環境が悪くなる因子を抱える企業というものは、一筋縄では改善しません。
一つの問題が解決されても、次から次へと別の問題が発生するものです。
君子危うきに近寄らず、です。
ウォーレン・バフェットさんも以下のように言っています。
「合理的な判断は「組織の欠陥」の前ではひとたまりもない」と。
欠陥のある組織(経営陣)は、変化に対して常に抵抗し、無駄なプロジェクトを正当化して資金を浪費するもの、なのだそうです。
次回は株式指標から選んではいけない株を考察します。
投資は自己責任です。無理のないようにしてくださいね。
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