【上野動物園】ハシビロコウのファンになりました【動く、飛ぶ】
【動かないというイメージ】
ハシビロコウという鳥を知ったのは、観覧者が見ていてもほとんど動かない鳥として有名になったことからです。
Youtubeでも”動かないハシビロコウ”の動画は今でもたくさんアップされています。
[なぜ動かない?その生態]
アフリカ中央部の広大な湿地帯に住んでいる鳥です。
なぜ「動かない」鳥として知られたかというと獲物の魚(ハイギョ)を捕る方法にあります。
ハイギョ(肺魚)は肺呼吸する魚で空気を吸うために水面に出てきます。
ハシビロコウは呼吸のため水面に出てくるハイギョを捕らえるためじっと待っているわけです。
その待っているお姿が「動かない」鳥というイメージになっているのです。
しかも夜行性なので昼間は特に動かないということもあるでしょうw
[ほかの敵に襲われないの?]
ここで疑問に思うのは、アフリカの大湿地帯でじっとしていて他の敵に襲われないのか?ということです。
Wikipediaをみると
広大でうっそうとしたカミガヤツリと、ヨシやガマの葦原が広がっている淡水の湿地帯で繁殖し・・・
頭頂までの高さは110-140センチメートル、中には152センチメートルに達するものもある。翼開長230-260センチメートル。体重4-7キログラム
とあります。
かなり大型な鳥です。
草原の肉食哺乳類にはさほど注意を払う必要はなさそうです。
あとはワニや夜行性のフクロウ(湿地帯にいるのかはわかりませんがw)とかが天敵であると予想できます。
湿原となれば水深もあまりなくワニ対策としてハシビロコウには有利かもしれません
湿原、夜行性、大型、これが動かないで獲物を待ち続けられる理由なのでしょう
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【上野動物園のハシビロコウは動く!?】
2022年11月、上野動物園にパンダを見に来ました。
そのついでといってはなんですが、ハシビロコウも観察したのです。
その時までは「どうせ動かないんでしょ?一枚写真撮れればいいや」みたいなノリでした。
ハシビロコウ舎に行ってみました。
かなり大きな舎です。大小の木も所々に植栽されています。
そのためかハシビロコウが見当たりません。
「いないんじゃ他いこうか?」と移動しようとしたときです。
茂みの奥からハシビロコウがなんと歩いて!!きたのです。
前ボケなんかもあったりしてアーティスティックwに撮れたハシビロコウです。
「え!!歩いてるの?ウソでしょ!!」というのが率直な感想です。
しかもこちらに向かってのっしのっしとどんどん近づいてきます。
とっても精悍なお顔をしています。すごいカッコいいです。
なおもこちらに歩いてきます。
ここに至ってもいつかは「動かない」モードに入るのだろうと思っていました。
なのでお顔のアップの写真を撮ろうとしてカメラのレンズをさらにズームさせたとき、それは起こりました。
なんとハシビロコウが「飛びやがったーっ!!」(←わたし、こう叫んでいたような気がしますw)のです。
ズーム中、いきなりの飛翔です。
まさか飛ぶとは思っていなかったので、突然の飛翔によりズームしたカメラで追えなくて全身のお姿を撮れなかったのは残念ですが、その一端は捉えられてよかったです。
そのあとは柵近くのツツジの植え込みに着地して、来園者の目を楽しませていました。
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【まとめ】
ハシビロコウは上記のようにかなり大型の鳥です。
飛ぶのにもかなりエネルギーが必要でしょう。
ハシビロコウも「歩いただけで喜ぶ人間(←わたしたちw)につられてつい飛んじまったけど、こんな植え込みに停まってしまってどうしよう・・・次飛ぶのがめんどい」と思っていたのかもしれません。
この植え込みに停まったあと、また飛ぶのを待っていましたがほとんど動かず諦めました。
上野動物園ではこの日三羽のハシビロコウを観ることができました。
他の二羽も結構動いていてw、「動かない」ハシビロコウというイメージはすっかりなくなりました。
その凛とした佇まいと精悍なお顔にハシビロコウのファンになってしまいました。
ハシビロコウの写真もE-P5 40-150mm安で撮りました
またまたWikipediaの受け売りですが、2006年の時点で野生のハシビロコウは一万羽以下とされワシントン条約にもリストされています。
また飼育下の繁殖も難しくたった2例しか成功例がないそうです。
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