埼玉県のアニメ聖地事情1
【映画、ドラマの舞台】
日本の映画、TVドラマの舞台は、ランドマーク的な観光名所、歴史資産を有する県、場所が選ばれることが多いです。
たとえば日本の各都道府県を舞台としたNHKの朝の連続ドラマです。
現在(2017年4月期)まで96本が制作されています。
そのうち3回以上物語の舞台として選ばれているのは
北海道、
宮城、
東京、神奈川、
石川、長野、静岡
京都、三重、和歌山、大阪、兵庫
広島、
福岡、熊本
と、名前を聞いただけで、脳裏に美しい観光風景や歴史建造物が浮かぶ都道府県ばかりです。
回数はやはり東京がダントツで多く、次いで大阪、その後に京都、兵庫、北海道が続きます。
ちなみにわたしの住んでる埼玉県。
80作目に47都道府県の最後の県として取り上げられました。
川越市が舞台になりました。
低視聴率の新記録を達成しています(汗)。
やっぱり、人口の多い県を舞台にすれば、その県の多くの人がその作品に親密度を感じることになります。
そしてランドマーク的観光資産のある県を舞台にすれば、視聴する人がその場所を手軽に、観光、もしくはその場所に住んだ気分になれます。
そんな理由もあって
まあ、手っ取り早く視聴率や観客動員数が稼げるということですね。
【アニメの舞台も・・・】
近年、日本から世界に向けて発信される、クールジャパンの最重要コンテンツである「アニメ」「漫画」でも、同様な傾向があるようです。
昨年(2016年)大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」です。
ネタバレできませんから映画の内容について、詳しく触れられないとしても、ニュースでも
映画の舞台は東京、岐阜県の高山市であること
そしてそこを訪れるファンが多いことなどが
まず取り上げてました。
こうなってくると、現実社会とリンクするようなアニメ映画の制作は、今後、まず舞台の選択からということになるかもしれません。
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【深夜アニメの舞台】
しかし毎週放送されている深夜アニメでは、少し違った傾向がだいぶ以前からあります。
それはランドマークとなる観光名所や歴史資産が皆無の埼玉県が舞台となる作品が結構制作されているのです。
ちなみに深夜アニメというのは、読んで字のごとくTVの深夜帯に放送されているアニメのことです。
ずっと以前から、一般的に知られている、埼玉県が舞台となっている有名なアニメ作品は
「クレヨンしんちゃん」 春日部市
「となりのトトロ」 所沢市近辺
ぐらいです。
しかし深夜アニメに限っては、埼玉県を舞台とするアニメが多く制作されています。
ここ10年、わたしが視聴したことがあるアニメだけでも
「らき☆すた」 鷲宮町、春日部市
「おおきく振りかぶって」 さいたま市
「灼眼のシャナ」 さいたま市(大宮市)
「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」 秩父市
「ヤマノススメ」 飯能市
「神様はじめました」 川越市
「月がきれい」 川越市
と、これだけあります。
このような舞台はアニメファンからは”聖地”と呼ばれています。
この聖地を訪れることを”聖地巡礼”といいます。
「聖地巡礼マップ」というWebサービスが行った「都道府県別スポット件数ランキング」(聖地に行きました報告ランキング)では、埼玉県は京都府に次いでまさかの4位にランキングしています。
順位 | 都道府県別 | 件数 |
---|---|---|
1位 | 東京都 | 1035 |
2位 | 神奈川県 | 253 |
3位 | 京都府 | 137 |
4位 | 埼玉県 | 89 |
5位 | 千葉県 | 77 |
ではなぜ、埼玉県を舞台とした深夜アニメが多いのでしょうか?
それはアニメ界の事情と埼玉県の交通、住宅事情が微妙に絡んでいます。
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