【アストラッド・ジルベルト】英語歌詞で唄われるボサノヴァの魅力【DTM/コルコヴァード】
【アストラッド・ジルベルト】
わたしはボサノヴァはよく聴きます
やっぱり夏に聴くことが多いですが、年中聴いていたりします。
そのきっかけが1964年に発表されグラミー賞も獲得したボサノヴァのアルバム「ゲッツ/ジルベルト」からシングルカットされた「イパネマの娘」です。
ヴォーカルは女性ヴォーカルのアストラッド・ジルベルトさんです。
こちらはアルバム「ゲッツ/ジルベルト」
スタン・ゲッツとジョアン・ジルベルトというジャズとボサノヴァの大物同士のコラボだからゲッツ/ジルベルトというタイトルです。
[シングル・イパネマの娘]
アルバム「ゲッツ/ジルベルト」の”イパネマの娘”では、メインボーカルはポルトガル語で唄うジョアン・ジルベルトさんです。
ただ「イパネマの娘」「コルコヴァード」の2曲で、アストラッド・ジルベルトさんが英語歌詞でそっと入ってきます。
「イパネマの娘」をシングル・カットする際、アメリカ市場で売るためにプロデューサーのクリード・テイラーがアストラッド一人が唄うバージョンに編集して発売しました。
そのおかげもあってビルボードチャート5位というヒット曲になりました。
このヒットはもちろんアメリカジャズ界の大御所スタン・ゲッツの存在もあってのことです。
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[カリフォルニアの風?]
”イパネマの娘”や”コルコヴァード”はボサノヴァのスタンダート曲です。
ボサノヴァはブラジル発祥の音楽で根底にあるのはサンバです。
しかしアストラッドが唄い、スタン・ゲッツのソロが出てくる「イパネマの娘」や「コルコヴァード」にはカリフォルニアを感じてしまいます。
アストラッドのアルバム「The shadow of your smile」に収められている同名曲(映画「いそしぎ」のテーマ曲、カリフォルニアが舞台)を同時期に聴いていたせいかもしれません。
癖のないヴォーカルもポップス系そのものです。
一方のゲッツも自身南カリフォルニアに住んでいましたし、ゲッツのメロディアスなフレーズはジョビンのヴォーカルとはやっぱり一線を画していたように思います。
アルバムとシングルは商業的には成功しましたが、ブラジルではまったく評価されていないのもうなずけます。
【コルコヴァード】
[DTM&初音ミクV4]
「ゲッツ/ジルベルト」の”イパネマの娘”はもちろん好きなのですが、わたしはアストラッドのヴォーカルが入っているもう一つの曲
「コルコヴァード」が大好きなのです。
そこで”コルコヴァード”をDTM化、初音ミクちゃんに唄ってもらいました。
クラシックギターで弾くのが本来なのでしょうが、持っていなかったのでエレキギターで弾いています。
ピアノやサックスのソロのメロディーは「ゲッツ/ジルベルト」のコルコヴァードを参考にしていますが、わたしが適当に弄ってリアルタイムで弾いているところもあります。
わかりやすい、如何にもボサノヴァというメロディーが心地よいです。
[ボサノヴァのコードについて]
コルコヴァードは有名な曲なのでYoutubeにはギターを弾く動画が何本も上がっています。
それを参考にして練習しました。
最初はいつものように耳コピしてコードを探ろうとしたのです。
ボサノヴァはコードをギターで鳴らすことが多く、ピアノでコードを探るのは非常に難しいです。
例えばヴォーカル歌い出しのD7(9)onAというコードです。
下から A F# C E という音から成り立っています。
D7にEを足した音ですが、AmにF#を足した音とも言えます。
ギターとピアノで鳴らしたときの音色の違いをあげます。
D7(9)onAのギターとピアノの音色の違い pic.twitter.com/SKIBdq9nRc
— Nanaka (@55nanaka246) October 18, 2022
こんな調子ですのでピアノでギターのコードを耳コピするのはわたしには難しく、Youtubeのレッスン動画を参考にしたわけです。
ボサノヴァは基本のコードに装飾音をつけた複雑なコードが多いです。
上のDTM動画での歌い出しから鳴っているピアノコードはAmから入って、そのあとは適切な音をギターコードに合わせて選んでバッキングしています。
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【まとめ ボサノヴァの魅力】
このアルバムを聴いてから、ネットの音楽配信サイトでボサノヴァのジャンルを聴くようになりました。
有名なボサノヴァ曲が色々なアレンジで出てくることが多く楽しいです。
ボサノヴァはブラジルの海岸地区で生み出された音楽ですが、なぜか潮の香りはしません。
とても都会的な感じがします。
DTMで使わせていただいた絵は”夏の都会的な感じ”を重視して選びました。
歌詞がわからない、感情を排した歌唱も一因でしょうが
曲のコード進行とコードの選び方、最小限の楽器編成(音の間が空いている?)
これがとにかく洗練されていて、日本人がボサノヴァに感じるオシャレな印象、魅力ということなのでしょう。
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