昭和歌謡ブーム

2019年1月16日日常の文系・雑記エッセイ

去年の下半期ぐらいから昭和歌謡ブームなのだそうです。
親の影響を受けてカラオケで昭和の邦楽を歌う
高校生、大学生が増えているとのこと。

あとYouTubeにアップされた
女子高校生がバブリーなお姿で
荻野目洋子さんの「ダンシング・ヒーロー」をダンスする動画も
今回の昭和歌謡ムーブメントのキッカケの1つになりました。

わたしはずっと前から図書館のライブラリーで
『青春歌年鑑』シリーズとそのほかの70~80年代邦楽の
CD集に親しんできました。
ので、ようやく時代がわたしに追いついてきましたね、
という感想です。
青春歌年鑑はいい曲ばかりでほんとオススメです。

【昭和歌謡の流れ】

昭和歌謡と一口に言っても人によってその捉え方は色々あります。
わたしは
”昭和歌謡”という言葉の印象からは
戦後から1960年代までの
美空ひばりさん、村田英雄さん、三橋美智也さん等が
大活躍した時代の音楽、というイメージがあります。

1970年代から1980年代の邦楽は
昭和歌謡が
歌謡曲、演歌、シンガーソングライター系
に分岐したもので
昭和歌謡として一括りにするのは
ちょっと無理があるかなぁという認識です。

昭和歌謡
前述の方々

歌謡曲の歌手
ちあきなおみ、尾崎紀世彦、奥村チヨさん
アイドルさん、その他

演歌
五木ひろし、石川さゆりさん、その他

シンガーソングライター系
中島みゆき、山下達郎、サザンオールスターズさん、その他

ただネット昭和歌謡ブームの記事を見ると
ただ単に”昭和の時”の歌が歌われているようですね。

振り付けの楽しいアイドルの歌

やシンガーソングライター系が人気らしいです。
 

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【昭和歌謡の魅力~音の良さ~】

わたしが青春歌年鑑で1970年代始めのころの歌を聴いた時
『なにこれ!!音がとてもキレイでダイナミック!!』
と、まず音質のことについて感じたのでした。

1970年代半ばまでは4~8chという
今からするととても数の少ないトラックのレコーダーで
録音されています。
よってオケなどは演奏者をパートごとに
スタジオに集めて一発録りしています。
その分ライブ感溢れるダイナミズムなサウンドになっているのです。

【昭和歌謡の魅力~歌詞~】

歌詞が今とはずいぶん違うなぁってのは確かに感じます。
日本人の心情にぴったり寄り添っているというか・・・・。
旅情にも訴えかける・・というか
どこかにふらっと出かけたくなるような歌詞も多いです。

日本的、日本人的な内面の”美”を追求する
中島みゆきささんやさだまさしさん。

流行を的確に捉え、確実にヒットに導く
阿久悠さん、ちあき哲也さんといった職人たち、と

言わば”天才的”な人たちから生み出される歌詞は
バリエーションも広く、
そして内容も深いように思います。

【まとめ】

現在、
音楽制作会社は一部のファンのためだけの作品作りに偏っています。
音楽のハードを売る店もどんどんなくなり
あるのはレンタル店ぐらいなものです。
例のJASRACによる締め付けも厳しくなり
街から音楽そのものが消えている状態です。

このことも昭和歌謡ブーム発生の要因の1つなのでしょう。

個人の生活、文化は細分化が進み
70~90年代のような『みんなの歌』はもう現れないのかもしれません。

ただ、いつの時代も『最近の歌はダメだね』という評はあるものです。
ひょっとしたら10年後 「2010年代の歌は結構ヨカッタネ」
という再評価が始ま・・・・るかな?w

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