【レビュー】SIGMA 24mm F1.4 DG DN Art L ー広角レンズでポートレート写真をー
今年(2023)一月 シグマのLマウントレンズを購入しました。
SIGMA 24mm F1.4 DG DN Art です。
作例と使用感についてのレビューです。
【SIGMA 24mm F1.4 DG DN Art】
[購入理由]
S5を購入したのが昨年(2022)の11月、レンズキット品で購入しました。
レンズキット品のレンズは20-60mm f3.5-5.6 です。
それから約二か月で購入したのがSIGMAのアートレンズ24mmf1.4
理由はポートレートを撮るとき20-60mmレンズの広角域でボケ量が足りない・・広角レンズでボケが欲しいなぁということです。
単焦点レンズでボケ量を重視するポートレートレンズなら50mm以上の画角の単焦点レンズを選択するでしょう。
しかし、20-60mmレンズを使用して広角域のポートレートもけっこう楽しいと感じました。
このキットレンズは暗いレンズなので広角域でフルサイズらしいボケ量が足りません。
そこで24mm単焦点、しかもf1.4という大口径の明るいSIGMAのartレンズを購入しました。
[仕様 重さ]
詳しい仕様はシグマさんのHPを参考にして頂くとして
気になるのはこの高性能レンズの大きさ、そして重さのバランス具合です。
レンズの重さは520gです。
S5とL型ブラケットとあわせて1.29Kg
かなり重いです。
では”重さ”を嫌う私がなぜこの重いレンズを選んだのか?
(このくらいの重さで重いと感じるようではフルサイズ機を持つ資格がないともいえます(;^ω^))
実は、手持ちのマイクロフォーサーズ機+レンズで一番重いのが Lumix G9pro(658g)+バッテリーグリップ(254g) と Olympus75mm(305g)という組み合わせで合計1.22Kg
この重さのシステムを結構持ち歩けていたのでギリギリイケそう、と思ったのです。
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[実際使ってみて]
移動中はファッションリュックに入れて移動
撮影中はストラップをたすき掛けでぶら下げます。
リュックに入れて持ち歩いているときは上記マイクロフォーサーズシステムとの差は気になりません。
ですが、ストラップで持ち歩いている時・特に撮影時において同重量のマイクロフォーサーズシステムよりも重くて辛いと感じました。
ちなみにカメラとレンズの重量比は以下の通り
Lumix G9pro(658g)+グリップ(254g): Olympus75mmf1.8(305g)= 3:1
Lumix S5 (630g) +L型プレート(138g) : SIGMA 24mm F1.4 DG DN Art(520g)= 1.5:1
G9とOlympusとの組み合わせでは重心がほぼカメラ内(カメラのグリップ部分)にある感じです。
しかしS5とsigmaとの組み合わせでは重心がカメラから(カメラのグリップ部から)遠くなります。
さらにシグマのレンズは嵩高いです。
ので重心を軸にしてレンズの回転力も加わるのでしょう。
コンパクトデジカメからマイクロフォーサーズ機に移行したわたし。
カメラだけを両手・片手で支えて撮るという撮影スタイルが身についていています。
レンズの重さ自体、そしてレンズにかかる回転力をより感じやすいこの撮影スタイル
S5+シグマがより重く感じる理由です。
例えれば
1.5Lのペットボトルを立てたまま普通に持ち上げるのがマイクロフォーサーズ機
1.5Lのペットボトルを横にして真ん中ではなく注ぎ口のほうを持って持ち上げるのがフルサイズ機
どちらが長時間持っていられるか、ということです。
この辺りのことはYoutuberの吉田さん(吉田製作所)がGH6の動画で触れていた通りでした。
撮影時はカメラ+レンズを両手で持てばいいのですが、シグマのこのアートレンズはピントリングがゴムだったりするので汚れが気になるんですよねー
マイクロフォーサーズユーザーにありがちな思考です。
レンズを手で支えたことがないので今までレンズの鏡筒が汚れたことがありません。
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【作例】
[画角・ボケ感]
f1.4 1/60ss ISO320 -0.3
足利フラワーパークの藤棚です。
手前部分を大きく入れるようにすると前後のボケが得られます。
f1.4 1/2500ss ISO100 +0.3
[逆光]
手前の穂のほんの一部分にフォーカスが来てますw
[ポートレート]
ポートレートレンズといえば、50mm以上特に85mmのレンズが定番です。
が、フルサイズ+広角レンズでポートレート写真が撮りたくなったのは
- 接近域でボケがある程度得られて
- 中望遠のレンズより面白い構図のポートレートが撮れる
ことです。
以後の写真ではお顔はマスクさせていただきます。
もちろんピント面のお顔は超高精細に解像されています。
下の写真は広角ポートレートの作例としてはよくあるパターンです。
お顔までの距離はほぼ手の長さ
ここまで寄ると前後のボケ感は24mmの広角レンズとはいえさすがf1.4のレンズ+フルサイズセンサーといった感じのボケになります。
気になる広角レンズの”歪”はフォーカス部をほぼ中央に配しているのでさほど感じません。
この下の写真も広角ポートレートではよくある構図です。
お友達に腰かけてもらってわたしがその上から撮っています。
この写真のように背景の状況も必要、という場合にはこの24mmのレンズは重宝します。
そしてポートレート撮影で広角レンズを使用したときの最大の利点は店内ポートレートが容易に撮れることでしょうか。
下の写真はテーブルを挟んだ被写体をわたしがそのまま椅子から立ち上がって撮ってます。
席を外す必要がありません。
他のお客を適度にボケさせつつ店内の雰囲気を伝えることができてます。
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[自撮り]
この”被写体から離れないである程度のボケを入れた写真が撮れる”、
このことはテーブルポートレートだけでなく4Kフォトを用いた自撮りポートレート写真でとても役にたちます。
S5を三脚にセットして大体の背景を決めたあと4Kフォトをスタートさせます。
後はその場所まで行ってポーズをするだけです。
下の写真は三脚の代わりにカメラを持ってもらって、そのように撮った4Kフォトでの自撮り写真です。
非常に簡単に自撮りができます。
しかもマイクロフォーサーズの広角レンズでは得られない手前&背景のボケがあります。
カメラからあまり離れないで程よいボケのある/雰囲気のある自撮りポートレート写真が簡単に撮れる
f1.4という大口径広角レンズとフルサイズ&4KフォトのS5の組み合わせのなせるワザです。
【まとめ】
SIGMA 24mm F1.4 DG DN Artを購入した当初は超広角レンズを使いこなせるか心配でした。
実際使ってみると、観光地で旅の記録を残す風景写真では広角レンズに絶対的なアドバンテージを感じました。
またポートレート写真でも相手との距離感がない親密感、一緒にお出かけしました感wを感じる写真が得られます。
お値段と重さ・でかさが気になりますが、広角レンズこそ大口径レンズです。
おすすめできると思います。
[気になったところ]
大きさと重さ以外にも上記のように
- ピントリングがゴムなこと
- ちょっと傷つきやすいかな
といったところが気になりました。
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