桜の日

2019年1月26日日常の文系・雑記エッセイ

桜の色は薄いピンク色

ピンク色には血行を良くしてお肌に潤いをもたらしてくれるそうです。
たしかに気持ちは落ち着きます。
下の写真は今年(2017春)撮ったものです。

大きいスケールで咲くサクラは、この薄い桜色以外の色はありえないわけです。
他の色、まあ白は許せるとして、黄色や赤色の花がサクラのように大量に咲く木だったら
違和感たっぷりで、見ていて目が痛くなるのは確実でしょう。

以前、サイパン島に行った時、世界三大花木の1つホウオウボクが海岸沿いにあったのです。
ちょうど真っ赤な花が咲き乱れていました。
あれは南国特有の太陽の煌めきの下だからこそ見られる花であって、日本にあったらやっぱり違和感ありまくりなんだろうなぁと思いました。

開花から一週間ほどかけて満開になり、3~4日で散ってしまうサクラ。
毎年のこととはいえ、さらにありふれてはいますが、センチメンタリズムを感じずにはいられません。
暖かい春の日差しの下、サクラ並木の下を歩いたりすると、数曲のクラシック音楽を口ずさんでしまいます。

筆頭はモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスK618です

サクラの花が咲き誇り、そして散ってしまう
けれどまた来年暖かい太陽の復活とともに咲き始めるサクラ
その情景が、曲の途中に現れるニ短調と最後のニ長調が
みごとに表現してくれます。

それからマーラーの交響曲第5番四楽章のアダージェット

日本の春の日差しは地中海のそれと近似性があるのかもしれません
どうしても「ベニスに死す」のイメージと重なってしまうのがアレなんですけど。
サクラとは関係ないですけど・・・

あとメンデルスゾーンの無言歌集「春の歌」「甘い思い出」も忘れてはいけません

このサクラの咲くありがたさ

あの寒くて長い冬あってこそなんですよね。

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