三峰神社の信仰史
埼玉県・奥秩父の三峰山に鎮座する三峰神社です。
11月10日に行ってきました。
秋の紅葉シーズンを迎え、多くの観光客で賑わっています。
周辺の山の紅葉はそろそろ終わりでした。
境内の紅葉はまだまだ楽しめました。
この三峰神社、
創建されてからこれまで、いくつかの信仰を内包させて今に至っています。
【三峰】
三峰神社の三峰とは以下の3つの峰を指しています
googleMapでは白石山となっていますが、この名称は甲州側からの呼び名です。
関東(武蔵の国)側からは和名倉山と呼ばれています。
和名倉山 2036m
雲取山 2017m
妙法ヶ岳 1227m
三峯神社の駐車場から少し登ったところからの眺望です。
紅葉がキレイでした。
黄色が雲取山 赤色の峰の頂きが和名倉山
そして
緑の矢印の峰の頂きが妙法ヶ岳
になると思われます。
これら3つの峰をしっかり確認して訪れなかったのは失敗でした。
この写真は三峯神社の裏側の眺望です。
遠くに秩父市街が見えます。
三峰の名を冠しているということは山岳信仰から生じた神社ということでしょう。
3つの峰が【奥の院】でその【本堂】が三峯神社ということです。
奥の社が三峯神社の本堂です。
極彩色の装飾が美しいです。
【三鳥居と狼】
江戸時代になると、三峰神社は狼信仰・山犬信仰と結びつきます。
田畑を荒らすイノシシを捕食してくれるオオカミ。
そのオオカミが厄除け的な意味も持つようになったわけです。
非常に珍しい三鳥居とオオカミの像です。
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【パワースポット】
最近になって、
自然に存在するあらゆるものから、気、力、スピリチュアルなものを受け取れる場所、つまりパワースポットとしての知名度で、信仰というわけではないのでしょうが、人々の人気を集めています。
手相芸人?の島田秀平さん推し、そして浅田真央さんが持っていてご利益があったという『白い氣守』人気が拍車をかけました。
白いお守りです。
わたしは持っていません。
樹齢800年といわれる御神木には大勢の人がお願いごとをします。
とても立派なので、わたしも並んでお願い事をしました
たしかに”なにか”ありそうな雰囲気が漂っていました(*^^*)
毎月1日に配布される『白い氣守』は、現在配布を中止されています。
渋滞問題が解消されないかぎり配布しないそうです。
【信仰が始まる】
三峯神社はたしか、小学校の遠足か何かで行ったことがあります。
その時は、上の画像のような御神木信仰はなかったように記憶しています。
神社の人?( なんてお呼びしていいのかわかりません(汗 )に確認しましたら、神社から始めたことではないそうです。
神社全体の人気も、今ほどではなかったように思います。
つまり、ここ数年で、パワースポットという新たな信仰が生まれた、ということになります。
口コミで広まり、マスメディアに取り上げられ、今まで神社に関心のなかった人たちが訪れているということです。
それはまるで、寺社の御札が降ってええじゃないかと騒いだ江戸の人たちの様・・・
三峯神社の信仰の新しい歴史に立ち会えているのかもしれません。
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