ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
【対位法・フーガ】
わたしは「対位法」「フーガ」という音楽形式・様式が大好きです。
素晴らしい楽曲・演奏を耳にすると、思わず「カッコいい!!ステキ!!」と背筋がゾクゾクしてしまいますw
たとえば流麗可憐なモーツァルトの音楽です。
後期になって対位法的多重奏がより多くなってくると、緊迫感、迫力感が増してきます。
40番、41番交響曲やレクイエムです。
逆にベートーヴェンでは、対位法処置によって初めて彼の繊細な音楽に触れることができます。
ピアノ・ソナタ31番の第三楽章です。
そして、対位法・フーガといえば、やっぱりヨハン・セバスチャン・バッハです。
【ヨハン・ゼバスティアン・バッハ】
バッハに話をもっていくのに無理矢理感がありましたねw
しかし理由がないわけではありません。
私は今までにバッハに関する文章をいくつか目にしてきました。
いずれも伝記的なものです。
「その一生」
バッハの一生をざっくり書けば
音楽一家に生まれ、音楽以外にも高度な教育を受けたエリートである。
その才能は早くから認められていた。
が、就職先でくりかえされる、衝突、自らの不備、ヘッドハント、よりよい待遇を求めたことで就職先を転々とした。
しかし二人の奥さんと子宝に恵まれた。(成長を遂げた子どもたちは10人)
その間に膨大な量の作品を残す。
そして最後は脳卒中、そして劣悪な目の手術により死去。
というものです。
偉大な音楽家ではありますが、その人生は現代におけるエリートサラリーマン、もしくは大学教授といった感じです。
決して裕福ではなかったようですが。
他の歴史に名を残す偉大な音楽家と比べると、ドラマチック性がありません。
情報量が少ないということもあるのでしょうが。
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「広大で深すぎる音楽世界」
バッハについて、パーソナリティな面から語り始めるのは、非常に難しいですw
唯一親しみを感じるのは”食べ物”に関する曲や手紙が多いということでしょうか。
では、バッハの本質である”音楽”からアプローチしてみます。
すると、今度はそこには広大なバッハの"大海"が広がっています。
ベートーヴェンが「バッハは小川ではない。大海である。」(バッハは小川の意味)と述べた通りです。
あまりに広く、深いバッハ音楽海洋。
どこから触っていいのかわかりませんw
以前、ゴルドベルク変奏曲で31変奏を作曲してしまったのは、私の黒歴史です(^m^;)
わたしのような音楽オンチがバッハの大海に乗り出した場合、難破、遭難するのは目に見えています。
バッハの偉大な業績を列記します。
- フーガとカノン (フーガの技法)
- 長調・短調 (平均律クラヴィーア曲集)
- ハーモニーの拡大 (半音階的幻想曲とフーガ)
- 拡大されたポリフォニー (無伴奏チェロ、バイオリン、フルート作品)
- 器楽編成法 (ブランデンブルグ協奏曲)
- 器楽曲・声楽曲 (アリア・カンタータ・シンフォニア)
- 小規模・大規模形式 (オルガン小曲集 マタイ受難曲)
- 懐古的なものから近代的なものまで、様式と作曲技法 (ロ短調ミサ)
- 音楽的宗教観 (教会カンタータ)
クリストフ・ヴォルフ著「ヨハン・ゼバスティアン・バッハ」より
スゴイですね(白目)
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【アプローチ】
バッハ=対位法、フーガのというイメージのある私。
私的にバッハを理解するにはこれしかありません。
ということで、参考になりそうな文献を色々探しました。
が、その手の本は、フーガの構造を、オリジナルの楽譜・音符で示し、解説しているだけです。
私の一番の興味は構造よりも、その旋律をサポートする和音です。
対位法、フーガを支えるコード進行がどうなっているのかが最も知りたいところなのです。
あとはもう私の駄耳で耳コピするしかありません。
まずは小フーガト短調 BMV578を調べてみました。
以下の記事に続きます
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