【Hesitation Snow】考察/fripSideと南條愛乃さん【DTM・初音ミク】
【初音ミク/Hesitation Snow】
[fripSideさんについて簡単に]
音楽ユニット「fripSide」はクリエイターの八木沼悟志さんが中心のユニットで、パフォーマーがNaoさん、南條愛乃さん、そして2022年から新しいメンバーに変更しています。
fripSideさんの楽曲は「とある科学の超電磁砲」で初めて知りました。
なので”fripSideといえば南條愛乃さん!”の印象がやっぱり強いです。
八木沼+南條ユニットの活動期間が一番長いですし。
楽曲は主にゲーム、アニメのテーマソングに提供しています。
[Hesitation Snow]
fripSideとはレコードのB面のことで、すべての楽曲でA面クオリティで仕上げるという意志からユニットに名づけられました。
基本的に小室哲哉さん直系のサウンドと思います。
超電磁砲(レールガン)のOP「only my railgun」を初めて聞いたときは小室さんが手掛けているのかと思ったほどです。
ヴォーカルの南條さんの声も、小室ファミリーっぽいキンキンした音作りになってたように思います。
それから興味をもって、YoutubeでfripSideさんの楽曲動画を検索することに。
Youtubeにはアニメよりゲーム(ギャルゲ?エ〇ゲ?ゲーム関係はまったくわかりませんw)関連のテーマソングがたくさん上がっていました。
それらの作品群は南條さんの”美しい声”を忠実に録音してる感があって、とても好ましかったのです。
エンジニアさんの意気込みが感じられるというか。
中でも好きだったのが「はつゆきさくら」というゲームのテーマソング「Hesitation Snow」です。
いつものStudio one 3+初音ミクさんで制作しています。
イラストは新しいソフトを導入しました。
[エレキギターの練習曲として最適?]
テンポは少し落としてあります。
理由はエレキギターの早弾きがとても難しかったからです(´;ω;`)
さらに初体験となるブリッジミュート、アーミング、ハーモニクスなどが出てきました。
とくにブリッジミュートは一定の音、それらしい音を出すのがとても大変でした。
とはいえテンポを落とせば、わたしのような初心者のエレキギターの練習曲としてはとてもイイと思いました。
Youtubeにアップされている動画をいくつか参考にしましたが、ほとんどは耳コピです。
ドラムスの「 ンター ンター ンター ンタッター」のリズムパターンは八木沼さんのお得意です。
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【考察/南條愛乃さん】
声優さんとしても活躍されている南條愛乃さん
ラブライブ!一期の8話、しっかりと記憶に残っています。
とはいえ南條さんといえば歌手としての存在がとても大きいです。
[広い声域]
Youtubeのライブ動画を見ていると南條さんが聴衆に向かってコールをかけるシーンがあります。
「いくよー!」とかです。
絶叫的な地声になりますが、これが上のDからFの音が出ています。
楽曲では上のF#がでてます。これは裏声です。
上のDあたりからF#が連続する楽曲ではちょっと苦しくなるのか、聴衆に歌を振ってるシーンもあります。
たとえば「Way to Answer」です。
下はG#の音まで出ています。(Hesitation snow)
裏声を使っているとはいえ上のF#からG#まで、ほぼ2オクターブは使える音域・声域の広さがあります。
[違和感のないファルセット]
しかもこの裏声、油断して聴いていると地声との差がわかりません。
駆け上がるメロディーラインで最高音がCからEぐらいに達すると裏声に入ることが多いです。
このときの違和感のなさ、滑らかさがとても素晴らしいのです。
[低音の魅力]
南條さんの歌といえば輝く高音の美しさが思い浮かびます。
しかしライブでは力強い低音を聴かせてくれます。
今回DTMした「Hesitation Snow」はその低音が効いてます。
アップテンポなのに、ほかの楽曲と一線を画す抒情性が出ているのはこの低音のおかげです。
ライブのMCやラブライブ!の絢瀬絵里さんのセリフでも耳に残ります。
ウィーン少年合唱団のボーイソプラノを感じさせる南條さんの中低音はとても魅力的です。
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【まとめ デジタル音楽との親和性の高さ】
低音から高音まで音域の広さと美しく滑らかなファルセットヴォイスを持つ南條さんの歌が、八木沼さんのデジタル音楽にピッタリと嵌ったのが2010年代のfripSideです。
八木沼さんが要求する音楽では、ヴォーカルはあくまでもフラットで抑揚なく、そして過剰な表現力は必要としません。
そのような3次元VOCALOID、それが南條愛乃さんだったわけです。
[ソロ曲]
南條さんのソロ活動は2013年から始まっています。
柔らかでほんわかした雰囲気は、わたしに遊佐未森さんを彷彿とさせました。
fripSideとは対極のカントリーなサウンドで、ヴォーカル力をより重視したプロデュースとその方向性はなんとなくわかりました。
その後、多少八木沼サウンドを意識したシングル曲もありますが、基本的に変わっていないようです。
60年代からのポップス研究家wのわたしとしては、ポップス界で自身についたイメージ払拭の成功例が非常に少ない中、南條さんにはホント頑張ってほしいです。
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