【床もみじがキレイ】群馬県宝徳寺:禅の美学を体感できる癒しのお寺
【宝徳寺】
群馬県桐生市の山間にある禅寺宝徳寺は、自然のもみじが磨かれた床に反射して上下対称の映像を見ることができる通称”床もみじ”が有名です。
秋の紅葉のもみじだけでなく、冬の雪もみじ、初夏の新緑、夏の深い緑のもみじの反射も美しく(境内に写真が飾ってありましたw)四季折々の自然との調和を魅せてくれます。
そんな宝徳寺に2024年5月の新緑シーズンに訪れました。
その見どころの紹介と見どころの根底に流れる禅についての考察です。
【境内はもみじでいっぱい】
宝徳寺は山の中腹にあって高低差(参道?)のある境内が特徴です。
その高低差が生み出す切れ目のない緑のほとんどがもみじです。
山門ともみじです。
境内はほぼもみじに覆われています。
このもみじが一斉に紅葉する秋は壮観なことでしょう。
背景のカラフルな色は風車と鯉のぼりの回廊です。
季節限定展示です。
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【床もみじと枯山水庭園】
[禅と禅寺]
宝徳寺は臨済宗です。
臨済宗や曹洞宗は禅宗の一派で、そのお寺はひとくくりに禅寺ということになります。
代表的な禅寺は京都の竜安寺、大徳寺などです。
禅寺は禅の美学に基づいた庭園や建築物を持つことが多いです。
禅の美学とは簡素、自然との調和、静寂、無情です。
宝徳寺の見どころは境内のもみじに加えてやっぱり床もみじ、枯山水庭園です。
枯山水庭園はもちろんですが、床もみじも実際に見ると禅の美学に基づいたものだとわかります。
[床もみじ]
先ほど触れた境内を覆いつくすもみじ。
もちろんお寺の本堂からも見えます。
その本堂の床が鏡・・というより水面のようにもみじを映し出すことから”床もみじ”と言われてます。
床の反りが、反射された映像になんともいえない”揺らぎ”を与えているのがより水面っぽく見える要因です。
仏座?(背後に仏様がいらっしゃいます)の前からの写真です。
この床を横から撮っても素晴らしい構図が用意されています。
写真のように波一つない水面(を作り出す床)が、無駄のない簡素な美しさと静けさを感じさせてくれるんだーという発見がありました。
禅の美意識ですね。
この場所で座禅や瞑想すればわたしでも悟りを開くことができる・・かな?
LumixS5 Sigma24mmArtで撮っています。
畳みの上にカメラを置いて撮るとこのように水平線を描きだすことができます。
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[枯山水のお庭]
宝徳寺の枯山水庭園です。
枯山水のお庭では砂は水を、石は山をシンプルに表現しています。
この枯山水のお庭の砂(水面)では、均一に引かれている太目のラインが目立ちます。
人工的に感じます。
なんとなくですが、このお庭は人々が暮らす平地に小高い山々が点在する桐生市を表しているのかもと思いました。
【まとめ】
訪れたのが春の床もみじ特別公開時期に加え日曜日、
だったのですが観光客も少なく”床もみじ”や”枯山水庭園”をゆっくり鑑賞することができてとてもよかったです。
観光的には秋の紅葉シーズンがクライマックスだと思います。
ライトアップイベントもありますし。
しかし禅寺の持つ魅力と雰囲気を楽しむには春、夏シーズンが最適と思われます。
また、お寺がSNSに理解があるのも素晴らしいですねw
写真を撮ってどんどんネットに公開してくださいと張り紙してありましたw
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[床もみじ観覧の注意点]
床もみじはいつでも見られるというわけではないようです。
HPには
- 春の床もみじ特別公開
- 夏の風鈴祭り
- 秋の床もみじ特別公開
とあって、この3シーズンだけ見られるようです。
詳しくはHPを確認してください
[駐車場]
宝徳寺の山門から降りたところに第一駐車場、そこから少し離れたところに第二駐車場があります。
いずれも無料です。
またさらに離れたところにも駐車場があったのですが第三とは表記されていなかったので無料かどうかはわかりません。
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