サブプライムローン・リーマンショック1
【サブプライム】
「サブプライム」の本来の意味をネットで調べると、上位の次の位のもの、最も重要なものに次ぐものという意味になります。
しかし2017年現在
「サブプライム」とは何でしょう?という質問されたとき、ほとんどの人はサブプライムローン、もしくはサブプライムショックという単語が思い浮かぶ人がほとんどではないでしょうか。
2008年9月に表面化したサブプライムローン問題は、メリルリンチ、リーマン・ブラザーズ、ゼネラル・モーターズといった名だたる企業の破綻を招きました。
さらにダウ平均株価も、2008年9月の最高値11790ドルから翌年3月の底値6469ドルまで下落するという、史上最大の不動産バブル崩壊をもたらしました。
(メリルリンチはバンク・オブ・アメリカに救済買収されています)
この問題について考察してみます。
【グリーンスパンの金利政策】
現在、FRBの主な役割は、政策金利を調整し市場経済の景気浮揚、バブルの発生を抑えることです。
このFRBの役割を公言したのが、1979年~1987年FRB議長に就任していたポール・ボルカーで、方程式化させたのが1986年からFRB議長に就任したのがアラン・グリーンスパンです。
レーガン、パパブッシュ、クリントンと、三代の大統領の元で起動した、アメリカ経済史上3回目の超大なブルマーケットを支えたFRB議長です。
この超大なブルマーケットの中でも、何回か景気低迷、金融危機がありましたが、その都度政策金利を調整していたわけです。
パパ・ブッシュ大統領のときの1990年の包括財政調整法と湾岸戦争後の景気停滞では、政策金利を3.00にまで下げ
クリントン大統領のときのLTCM危機では政策金利を4.75に下げ
ブッシュ大統領のときの
インターネットバブル崩壊と同時多発テロ事件後では
政策金利を1.00にまで下げ、一年間続けました。
つまり様々な経済的な困難が生じても、
政策金利を調整し資金を供給することによって危機から脱出できる。
この方程式をフル活用したわけです。
しかしこんな単純なことで実際の経済を運営は困難です。
低成長期の低金利の継続は重度のインフレを引き起こします。
1970年代がいい見本です。
1970年~1978年までFRB議長だったアーサーバーンズが景気浮揚のため低金利政策を長期にわたって行いました。
その結果重度のインフレが発生。
その後、ポール・ボルカーがインフレとの戦いで如何に腐心したかは以前書きました
2000年代初頭、景気停滞対策のための政策金利1.00%も、インフレ率を上げることになりました。
そのインフレが住宅バブルの発生の一因となります。
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